2022年8月1日-001号
たびだち
園の玄関には色々な生き物がやってくる。
カメ、ザリガニ、かたつむり、すずむし、などなど 色んな物語がある
先日は 保護者の方のお庭のパセリを食い荒らす
みどりの体 くろのしましま、赤い点々 ここまで聞けば お分かりの方もいるだろう
そうです アゲハの幼虫 それがやってきた日は 玄関に 色々なクラスから 大人も子どももやって来て、「うわっ!ほんとだ」「あおむしだ」「すごっ!」
と大盛り上がり。 しばらく あおむしとの 日々が続きます。「何食べる?」
「ふんがあるよ」「きれいにしたほうがいいんじゃない?」と網の部分に顔がくっつく勢いで、見ていた。 そんなある日
「あれ うごかない」「ほんとだ さなぎになるんだよ!」大きな図鑑をみたり本物と見比べたりだった。ほんとうにさなぎになった。
暫くそのままの日が続いた 来る日も 来る日も 「まだちょうにならないね!」
そんなある日の朝 出勤していくと 「ちょうちょ ちょうちょ!」
かごの中にはアゲハがいた 「すごーい!」「ちょうちょだね!」
ひとしきり 皆でちょうちょを眺め もりあがった。その後年長組は
どうする会議だ 「みていたい」「かっこいい」「でもずっとこのままは かわいそう」
にがしてあげようという事になった。
籠から出された アゲハ 一瞬飛んだが ぽとっと落ちた
「がんばれ!」 「そこどいて」「ちょうちょいかれないよ!」
子ども達は ちょうちょを 応援している みんなの気持ちは一つだ
飛んでほしい しかし とべない こどもの一人が 優しくもって 上えあげてみた
木にとまった 少し飛べた事に 良かった という表情
まだ 木にとまっている 心配そうに 見守っている子ども達だった
休み明け いなくなっていた。 きっと 旅だったんだろう
とても良い経験をした。 絵本でしか見られないような 経験 大切にしたい。